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環境への取組み

自然と共存する。
キミカの環境活動。

環境への取組み

自然と共存する。
キミカの環境活動。

エル・ニーニョ現象による海藻へのダメージや、一部の心無い業者による投機的な海藻の買い占めなど、
当社は幾度となく原料不足の危機に直面してきました。
こうした経験から、海藻資源の保全は事業継続の最重要課題と認識し、
CSRの概念が日本に普及する遥か前から、さまざまな活動に取り組んでまいりました。
「当社の生産活動によって地球環境、特に、原料となる海藻の産出国であるチリの
豊かな海洋環境が破壊されることはあってはならない」

これは私たちの誓いです。

チリ沿岸の海洋環境保全

▲チリ沿岸に繁茂する海藻

南極からの寒流に洗われるチリ沿岸は、アルギン酸の原料海藻の宝庫です。チリ沿岸の海藻は大きく育つと、岩から自然に剥離して浜辺に漂着します。当社のアルギン酸はこうして浜辺に打ち上げられた海藻を主原料として製造されています(※)。浜辺の海藻をひとつひとつ収集することは、大型船で沖に出て海藻を刈り取ってしまう方法に比べて手間の掛かる方法ですが、海洋資源保全のために重要なことだと考えています。
当社は、1980年代からチリに進出し、現地の漁民と共同で海藻の乱獲を防ぐ活動に取り組んでまいりました。たとえば、チリ海藻産業協会の一員として、海洋資源に関するさまざまな調査活動に協力しています。
調査結果はチリの水産管轄官庁に報告し、海藻資源保全のための法制度の整備に役立てられています。また、チリ現地の系列会社を通じて、チリ沿岸への海藻養殖も支援してきました。現地に拠点を構え、海藻を継続的かつ安定的に買い取るという当社の方針は、投機的な海藻乱獲を抑制しただけでなく、漁民の収入を安定させ、彼らの生活水準を飛躍的に向上させました。
※現在は海洋資源保護政策により、チリでの海藻刈取りは禁止されています。当社は法律で禁じられる遥か前から、刈取りでない海藻を選び、原料として利用してきました。

製造工程にみる環境への配慮

当社の製造工程には環境への配慮が随所に取り入れられています。
たとえば、原料。生の海藻は腐りやすいので乾燥させる必要がありますが、アタカマ砂漠に面するチリ北部の乾燥帯を利用して、電力を消費することなく海藻を乾燥・保管しています。
海藻抽出液からアルギン酸を分離する工程には、電力も濾剤も使用せず、比重差を利用した浮上・沈降分離法を用いています。このエコな製法は当社の創業者 笠原文雄のユニークな発想から誕生したものです。「資源を無駄にしない」ー。そんな創業者のこだわりを垣間見ることができます。

設備にみる環境への配慮

▲チリプラント内の緑地

千葉プラントには1,322枚(2,399平米)の太陽光パネルを設置。
また、チリプラントには広大な緑地を有しており、ワイン用のブドウ栽培にも挑戦しています。他にも、環境負荷の小さい新型エアコンプレッサーを導入したり、照明のLED化を進めるなど、環境と共存するための取組みを積極的に行っています。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

株式会社キミカは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

  • 生きた海藻を刈り取ることなく、浜辺に打ち上げられた海藻を利用
  • 海藻資源の保全活動(海洋資源調査への協力、海藻養殖活動の支援)
  • 漁民の収入を安定させ、生活水準を向上
  • 自然の恵みをフル活用(海岸に漂着した海藻を砂漠で天日乾燥)
  • 独自の製造方法を確立(電力も濾剤も使用せず海藻抽出液からアルギンを分離)
  • 千葉プラントには1,322枚(2,399平米)の太陽光パネルを設置
  • 海藻残渣は捨てることなく飼料、肥料、土壌改良材として有効活用
  • 環境負荷の小さい新型エアコンプレッサーの導入や、照明のLED化

環境方針

わたしたちは、

  • 創業の原点「もったいない精神」を継承し、天恵の資源を余すことなく有効活用して経済価値/環境価値/社会価値を創出します。
  • 漂着海藻を原料とするものづくりを継承し、そのサプライチェーンを安定化して海藻を乱獲の脅威から守ります。
  • 電力や熱源、水資源、化学薬品を極力使用しない生産スタイルを継承し、再生可能エネルギーも積極的に活用します。
  • 環境保全を事業継続の最重要課題とする位置付けを継承し、その取り組みを継続的に改善します。