アルギン酸の製造プロセス
製造プロセス
- 原藻
アルギン酸の原料海藻は、コンブやワカメに代表される褐藻類です。キミカでは、南米チリの海岸に自生する大型藻類(コンブ目Lessonia属)を原料にしています。- 解砕
海藻は十分に乾燥し、扱いやすい大きさに解砕します。- 水洗・膨潤
アルギン酸の抽出・精製プロセスは、アルギン酸の持つカルボキシル基に対するイオン交換反応です。反応を円滑に進めるため、海藻に再び水を含ませ膨潤させます。同時に海藻の表面に付着した汚れやぬめりをきれいに洗浄します。- 抽出
藻体の中に含まれるアルギン酸は、海水中の様々な金属イオンと塩を作り、水を抱いたゼリーのような状態で海藻の細胞間を満たしています。藻体中のアルギン酸の多くはCaなどの多価カチオンと不溶性の塩を作っているので、これをNaとイオン交換させ水溶性のアルギン酸ナトリウムとすることで、藻体外へ抽出することができます。- 分離
-
抽出液からアルギン酸ナトリウムと海藻成分を分けます。抽出液は可溶化したアルギン酸ナトリウムによって強い粘性を帯びていますので、大量の水を加えて希釈した上で分離を進めます。
この分離技術には、当社が長年培った独特のノウハウが込められています。 - ろ過
フィルターを用いて細かい不溶物を除き、清澄なアルギン酸ナトリウム水溶液を得ます。- 凝固析出
分離・ろ過のために大量の水が加えられているため、ろ液に含まれるアルギン酸ナトリウムは極めて低濃度です。これを取り出して固形化するために、ろ液中のアルギン酸ナトリウムを再び不溶化させます。具体的にはろ液に酸を加え、不溶性のアルギン酸として凝固析出させています(注1)。- アルギン酸(湿体)
凝固析出したアルギン酸はぬめりのない繊維状で、容易に脱水することができます。脱水機を用いて十分に脱水したアルギン酸湿体は、この後様々な製品に加工される原料となります。
- イオン交換
- アルギン酸湿体にアルカリを加え、アルギン酸塩にイオン交換(中和)します。
- 乾燥・製粉
- 熱風乾燥した後、目的の粒度まで粉砕します。
- キミカアルギン
- アルギン酸ナトリウム
- アルギン酸カリウム
- アルギン酸カルシウム
- アルギン酸アンモニウム
- 乾燥・製粉
- 熱風乾燥した後、目的の粒度まで粉砕します。
- キミカアシッド
- アルギン酸
- エステル化
- アルギン酸湿体にプロピレンオキサイド(酸化プロピレン)を加えてエステル化させます。
- 乾燥・製粉
- 熱風乾燥した後、目的の粒度まで粉砕します。
- キミロイド
- アルギン酸エステル
- 注1:
- アルギン酸の製法には大きく分けて酸法とカルシウム法の二つがあり、海外では主にCaを使って凝固析出させるカルシウム法が使われています。当社が採用している酸法は、当社が創業時に独自に開発し、世界で初めて実用化した方法です。酸法は、アルギン酸の物性に極めて大きな影響をおよぼすカルシウムの残留が少なく、高純度のアルギン酸を製造するのに適しています。




